森の火葬場

とある森の中に使われなくなった火葬場が存在するという。
現役当時は自動車も通ったであろう道は廃道と化していた。

森の中にひっそりと納骨塔が眠っている。
目指す火葬場は近そうだ。

木々に隠されるようにその建物は残っていた。

玄関を入ると焼香台が残されていた。
以前は仏像が残されていたはずだが・・・

足元を見ると無残にも破壊された仏像が・・・罰当たりな・・・
人間が最後を迎える場所を荒らすとは理解に苦しみます。

焼香台の後ろには火葬炉が3基残っている。
2基が薪燃料、左の1基が灯油燃料のようだ。


ここには大八霊柩車が残されている。
大八車の上に神輿のような装飾が施されており、宮型霊柩車の原型のようなものだと思われます。

最近の洋型霊柩車と違い非常に手が込んでいる。
日本の伝統のような宮型霊柩車が減っているのは寂しい限りです。
宮型霊柩車には日本の伝統文化として残ってもらいたい。

この火葬場で最期を迎えたのは人間だけではないようです。
たぬきさんだと思われますが、安かに眠ってもらいたいですね。

すこし重い気持ちになりながら外へ出ると、人間が最後を迎えた場所で新たな命が誕生しようとしてました。
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